「強い女メーカー」のあれから
皆さんは「強い女メーカー」をご存知でしょうか?
先日、作者が「強い女メーカー」の利用を停止していたと目にしました。
そういえば少し前に炎上していたのはどうなったのか気になって
この記事を書くに至ります。
強い女メーカーとは?
強い女メーカーとは、Picrewというアバター作成サイトで発表された作品の1つです。
炎上騒動「強い女メーカーを紹介したら製作者から損害賠償請求が来た」
togetterにまとめられていました。
発端となった はてなブログは現在削除されているが、
「強い女メーカー」紹介記事の魚拓は残っている。(2021年3月1日時点)
しかし、このはてなブログ作者が書いた記事かどうかはハッキリしていない。
https://yowai-otoko.hatenablog.com/entry/2019/02/20/210633
簡潔に述べると、
ブログに「強い女メーカー」の画像を複数点転載して紹介記事を書いたところ、
作者サイドから損害賠償請求が来たとはてなブログにて記事を掲載。
その後、「強い女メーカー」の紹介記事を出しているサイトが
続々とその紹介記事を削除(同内容の損害賠償請求が届いたと類推される)。
これがTwitter等で拡散し、炎上。
この件には色々とポイントがあり、私自身も経過が気になっていました。
・作者は明確に商用利用を禁止している
・しかし、「強い女メーカー」は作者の個人HP等で発表されたものではなく、
あくまでPicrewというプラットフォーム上で発表されたもので、
Picrewには、クリエイターは著作者人格権を行使しないという規約もある。
そのため、作者個人の意思がどこまで適用されるかは非常に曖昧。
・Picrewの規約は炎上時点では、かなり曖昧で商用利用の定義が不明瞭だった
(炎上時点で私が確認した時は不明瞭でしたが、今は明確に提示されていました)
・侵害回復(記事の取下げ等)を求める連絡をスキップして
いきなり転載相手へ損害賠償請求をしたことで第三者から作者への心証は悪い
(スラップ訴訟なのではと指摘されているのはこのせい)
・アフィリエイトがあるブログは問答無用で商用利用であると捉えている人と、
そうでない人の間で意見が割れる
(検索してみたが、いまいち納得のいく事が書いてあるサイトは見つからなかった)
・「無断引用」という言葉もあるように、引用について誤解している人が一定数いる
・引用はそもそも商用、非商用問わず合法かつ無断で行ってよい
・しかし、該当の紹介記事が引用の要件を満たしているかは微妙
(だからこそ経過が気になった)
・紹介記事を書いた(と思われる)ブログ主が出した釈明記事が保身全開で
第三者の心証を相当悪くしてしまっている
▼当時のPicrew側の規約を引用して記事を書いているブログ様
▼作者の代理人弁護士の法律事務所の見解
炎上騒動はどうなった?
ここが知りたくて色々と調査をしたかったのですが、
ブログ主側ははてなブログを削除してしまっており、その後の消息不明。
作者側もTwitterアカウントを削除してしまっており、TLを追うことが出来ず断念。
いかがでしたか?系ブログのことをあれこれ言えない結末になってしまいました…。
強い女メーカーの今
「強い女メーカー」は作者によって削除されています。(2021年3月1日時点)
https://picrew.me/image_maker/8087
作者のTwitterも現在は削除されています。(2021年3月1日時点)
togetterにまとめられていました。
「強い女メーカー」で作成された画像がツイフェミ、地雷アカウントの象徴と
言われているのを人づてに聞いてすっかり落ち込んでしまった様子。
「強い女メーカー」の再開も金輪際無いですと言及しているところから、
2019年11月10日時点では「強い女メーカー」は公開停止されていたのでしょう。
作者がいつ頃Twitterアカウントを削除したかまでは特定できませんでした。
本件の真相は作者とブログ主のみ知る…
という至極当たり前と言ってしまえばその通りなのですが、
注目している人が多かった本件としては残念な結果となってしまいました。
「強い女メーカー」についての私見
私はネット上で男女平等の類の話題を見かけると比較的チェックする方なのですが、
確かに「強い女メーカー」をアイコンに設定したTwitterユーザーが強い論調で
男性への苦言を呈しているツイートを見たことが少なくない数あります。
ただし、それがアイコンが単に目に留まりやすかったから記憶があるのか、
本当にそういったツイフェミや地雷アカウントと呼ばれる人たちが好んで
「強い女メーカー」で作成した画像をアイコンにしていたかは定かではありません。
私が観測した限りでは(元)キャバ嬢・(元)風俗嬢・ツイフェミ(≒ミサンドリスト)の方は確かにいました。
が、それ以上に普通の女性の方も多く使っていたように思います。
これはマーケティングの問題で、私の専門分野ではありませんが、
ネーミングとして「強い女」という言葉を選んだ故に
そういった「強い女」像を纏いたい人たちにウケたのではないかと思っています。
今だと「わきまえない女」がトレンドでしょうか…?(苦笑)
「強い女メーカー」に限ったことではありませんが、
一部の過激な迷惑ユーザーの存在が、
その利用者全体のイメージを下げるというのはよくある話です。
自戒を込めて。