モラトリアム人間と僕

雑記、体験談、買ってよかったもの等、ゆる~い記事中心にお送りいたします。

「かわいい人にかわいいと言うのは、僕としては結構ありえない」を読んで

「かわいい人にかわいいと言うのは、僕としては結構ありえない」

というnoteをご存知でしょうか?

少し前に公開されたnoteですが、話題になっていたので私も読んでみました。

note.com

 

率直に言えば、あまり素直な気持ちで読めませんでした。

 

もちろん仰っていることに同意できる部分も多々ありました。

でも、モヤモヤする気持ちも多分にありました。

(文章がとっ散らかっていて読みづらかったり、妄想パートが意味不明だったり、分かってない男性と分かってる俺みたいな描写が節々にあることへのモヤモヤとは別のモヤモヤです)

そのモヤモヤを一度整理してみたいと思います。

 

属性でくくられて批判されることのモヤモヤ

どうして素直な気持ちで読めないんだろう?って考えてみると、

この手の男性(的価値観)批判って結構ナチュラルに属性全体でくくられることが多いんですよね。しかも結構共感を集める。

「黒人は~」「障碍者は~」「LGBTは~」って一括りにするのはダメだって

ある程度意識出来ているはずなのにそれが「男性は~」「女性は~」になると何故か緩んでしまう。

痴漢を許せないのは男女共通なのに、痴漢批判の文章を読んでモヤっとする気持ちも多分これなんだろう。

自分もその周囲もそんなことしていないのに、どうして同じ男性と言うだけでそこまで言われなければならないんだろう?と。

男性と言う生まれながらの性別は変えることができないのに、それを理由に首元に刃を突き付けられている感覚に近いです。

 

もちろん、タイトルだけ読めば「男性・女性問わず容姿について言及するのは失礼だ」と読み取れるのですが、いざ内容を最後まで読んでみると最初から最後までほぼ男性批判主体なんですよね。

もしもそういった意図なく書いたのであれば、少しお粗末な他ならない。

そりゃ筆者が男性で自身の経験から書いたものなのだからそうなるだろうと思う人もいるでしょう。

でも、男性目線だと男性から女性への容姿への言及"だけ"しか書けないんでしょうか?

本当に??

 

男性から男性へ、あるいは女性から男性への容姿への言及も今までの人生で少なからず見聞きしてきた筈です。

それを見て見ぬふりをして男性から女性への加害ケースのみを例えとして挙げて書かれても、「ああ、この人は女性の前で良い恰好をしたいだけなんだな」と乾いた笑いしか起きません。

正直自分でも冷めた性格してるなとは思いますが、あのnoteを読んで手放しで喜んでいる人がいるならちょっと危ういから気を付けた方がいい。

本当にタイトル通りの主張をしたいのであれば、女性は容姿に関してこんなことを言われているし、男性は容姿に関してこんなことを言われているけど、容姿について触れるということは実はとても失礼だよねっていうストーリーで展開するべきなのでは?と感じました。

 

筆者の思い込みや偏見と思われる箇所についてのモヤモヤ

男子同士で誰かが「おっぱい揉みてえー!」と叫んで「何だよそれ」と笑いが起こるシーンは青春映画でも描かれている気がする

おバカコメディ(?)みたいな映画ならありそうな気がするけど、

今どきの青春映画でそんなこと描かれるものならTwitter等々で紛糾しそうな気がするんですがどうでしょう??具体的な作品名が待たれます。 

かわいいと言われても、そんなことないですと返せば「いやかわいいって」とゴリ押しを喰らい、ありがとうございますと返せば「調子乗ってる?笑」と餌食にされる。逃げ道がない。

そんな男性がほとんどで、気遣いをした男性が筆者ぐらいだったという男性コミュニティって多分すごく特殊な環境だったんじゃないかと思います。

これの引用部分を読んで「そうそう、俺の周りもそうだった!」と思う男性はどのくらいいるでしょうか?

勘の良い人なら「本当にやりたいならそんなこと言わないべき」ってことはお前が一番エロいだろと思ってるかもしれないし、その通りだと僕も思う。

結局筆者も、「かわいい」って投げかける男性も着地点は同じなんです。

アプローチ方法が違うだけで。

このnoteは、つまり「容姿への言及が失礼である」というパッケージに包まれた

「どうやったら女性から好印象を持たれるか?」という中身なんだと思います。

多分それは筆者は否定しないし、そもそもそういった主旨で書いているのかもしれませんが。

というのも、女の子も小学生までは「おいおまえ!」「まてよ!」みたいな言葉づかいの子がたくさんいるのに、大人になるとあの子たちはどうして絶滅しちゃうんだろうってよく考えていたから。あの子たちは社会に殺されちゃうんだろうな。男子ばかりがずっと男子でいてよくて、本当ずるい。
 だけどTikTokの中の女性たちには、やめろよ、ふざけんなよ、といったある種の女子校ノリのようなワチャワチャが残っていてそれがなんだか嬉しくなる。絶滅したわけじゃなかったんだ。

結局男性も女性も加齢とともに社会性を身に着けるので表面的には見えなくなるだけで、内輪ノリやプライベートの仲だと少し緩むよねって話なだけなのでは?

そこに男性だからとか、女性だからとかは無いように思う。

もちろん、男性も女性も一部公私混同してわきまえない人たちがいるけれど。

 

妄想パートについてのモヤモヤ

 メイク禁止の学校で、まじめに校則を守ってる人のことを、余計なお世話だと思いつつ、ときどき勝手にイメージする。
 周囲には、休みの日だけじゃ物足りず、学校にまでメイクをしてきてる人もいる。あーあ。そんなことしてたらまた先生に怒られるのに。
 そして大学に入学すると、突然美醜が最重要の世界に放り出される。自分との会話は一言二言で終わってしまう。チヤホヤされているのは、校則を破ってメイクを勉強してきた女の子たち。でも、いけないことと教わってきたメイク道具を手にするのは勇気がいる。薬局の化粧品コーナーすら恥ずかしくて立ち止まれない。そしてそのうち、そういうキャラ、になってしまう。
 会社に入ると、身だしなみくらいちゃんとしなきゃねと苦笑いされるようになった。身だしなみくらい? 学生の頃からずっと勉強してきた。この本の内容くらいとか、この資料作りくらいと言われるならまだ分かる。え? 身だしなみくらい?
 周りの友達が、恋人どころか結婚相手まで決め、子供さえ生み始める。このままでいいとも思ってたけど、都合の合う友人も少なくなってくる。そうだ、私も子供が欲しかったんだ。恋人だってできるならほしい。だけどどうやって?
 気付かないようにしていた。女には期限があるということ。そもそも何の出会いもない私が、運命の出会いを待っていたら子供が授かれなくなる。周りの友達が、離婚さえし始める。
 涙が出る。モテメイクのサイトを見て、美しく見える下着を買う。こびを売ってるような女性も、胸が大きいだけで声のトーンが上がる男性も嫌いだったのだ。ガツガツいくのは下品だと引いた目で見ていた。でもガツガツしないから何もかからなかった。結局ちゃんとモテることをしている人がモテた。あのフライングスタートしていた人たちには既に圧倒的な差を付けられている。化粧品売り場の女性から「こうすると可愛くなりますよ」と教えてもらった。そうしないと可愛くないのだろう。
「最近変わったね」「なんか接しやすくなったっていうか」「ってかむしろ俺タイプかも」
 涙が出る。
 どうして学校は、週1でも補習でもメイクやファッションの授業を入れておいてくれなかったのだ。地理や数学をどうせ使わない人も多いんだ。使うか使わないかは私達に委ねて、選択肢ぐらいくれておいてもよかった。
 どうして学校は、教えておいてくれなかったのだ。女性は男性に対して「かっこいい」「収入がある」「背が高い」以外にも、優しい、オシャレ、おもしろい、声が素敵、自分の世界を持っている、絵や歌が上手いなど様々なパラメータを持っているのに、男性が女性に対して「かわいい」か「若い」か「胸が大きい」程度のパラメータしか持ってないことを。意見が伝わるのはそのどれかをクリアしてからだということを。
 普通の結婚でよかった。お父さんお母さんみたいに普通に結婚して、普通に子供がいてくれればよかったのに、普通って高望みのことじゃないか。それは、このアンバランスのせいじゃないか。
 モテメイクに食いついた、私の外見1mmしか見れない人を、私は普通と思えるだろうか。
 それでも好かれることはうれしい。
 それでも子供が欲しい。
 寂しかったのだと思わされる。
 何に?誰に?
 なんだ、かわいいじゃんと鏡の前で上がる私を、私は普通と思えるだろうか。

 

 男子ばかりがずっと男子でいてよくて、本当にずるい。
 女子はいつの間にか「ふざけんな!」「待てよ!」という言葉を捨てさせられ、おしとやかで美しいことを選ばされる。
 ここまで書いておいて何だが、身なり自体は大事だと思ってる。身内にも見た目に言及する人が多かったし、人は見かけで判断しちゃいけませんというのはどちらかというと後天的に習った。
 寝癖があるよりはないほうがいいし、洋服が汚いよりはきれいなほうがいいし、無表情よりは笑顔がいい。極端なことを言えば、ナイフを持ってふーふーと息を吐いてる人に対して「見かけで判断しないよ」とはなかなか言えない。
 だから身なりも大事だとは思ってる。けど、それでもみんなの前で「かわいい」とは言わない。


 好きな人には触りたいし触ってほしいが、好きじゃない人には触りたくないし触ってほしくない。
 それは言葉も同じだと言うことが、男にはピンと来ていない。だから「ノリ」や「みんな」や「欲求」を、目の前の繊細な心より優先させてしまう。
 ということで、男は仕方ない生き物だからね、勘弁してよ。こういうものだから許してよ。なんて言いたくない。今まで散々我慢してきたんだから、もう許さなくていいからね。


 かわいいは、ふたりきりのときでいい。
 ふたりきりにもなれないなら、もう何も言わないで。

最初意味不明過ぎて、主語が僕から私に変わっているし、

女性視点なので何処からか文章を引用しているのかと思ってました。

その割には出典は明記されていないし、

一部のワードで検索してみてもこのnote関連くらいしかヒットしません。

でも、何度も読み直してようやく理解できました。

メイク禁止の学校で、まじめに校則を守ってる人のことを、余計なお世話だと思いつつ、ときどき勝手にイメージする。

そうか、これは筆者が女性になりきって書いた妄想パートなんだ。

そうきたか。

 

その上でツッコミを入れていきます。

 

前半のメイクの件は男性も全く同じです。

禁止されていても眉毛を弄ったり、髪を染めたり、ワックスでヘアセットしたりする男子の方が「カッコいいね」、「イケメン」、「○○(有名人の名前)みたいだね」ってチヤホヤされていました。

この件に限らずとも「正直者は馬鹿を見る」経験をしてきた人は男女ともに多いのではないでしょうか。

 

どうして学校は、教えておいてくれなかったのだ。女性は男性に対して「かっこいい」「収入がある」「背が高い」以外にも、優しい、オシャレ、おもしろい、声が素敵、自分の世界を持っている、絵や歌が上手いなど様々なパラメータを持っているのに、男性が女性に対して「かわいい」か「若い」か「胸が大きい」程度のパラメータしか持ってないことを。意見が伝わるのはそのどれかをクリアしてからだということを。

強烈な偏見と男性蔑視が引用箇所(?)に入っているんですが。

挙げられているパラメータは男性も女性も持っているし、これは筆者が女性に対して持っているパラメータそのものなのでは?

それを男性全体に一般化するのはよくないし、たまったもんじゃありません。

 

男子ばかりがずっと男子でいてよくて、本当にずるい。
 女子はいつの間にか「ふざけんな!」「待てよ!」という言葉を捨てさせられ、おしとやかで美しいことを選ばされる。

この多用される"男子"ってなんですか?

少なくとも私の周りで「ふざけんな!」「待てよ!」なんて言葉を使っている男性はいません。そんなのドラマの中のキムタクくらいです

胸の大きな女性に「大きいよね」「何カップ?」なんて失礼なことを聞く男性もいません。

 

男性には男性なりの、女性には女性なりの生きづらさ・苦しみがあると思います。

それを見ようともせずに一方の側の視点だけで

あいつはズルいと断定してしまうのは愚か以外ほかなりません。

 

自分自身の経験から

私も容姿について言及されることに少しモヤモヤする人間の一人です。

童顔の男性なら共感してくれる人が多いのではないかと思います。

私は童顔よりの男性で、髭なんてまず似合いません。

 

そんな私が言われて一番モヤモヤする言葉はそう、

タイトルにも出ている「かわいい」という言葉です。

 

もちろん言ってくる女性が誉め言葉として言ってくれているのは何となく分かります。

しかし、それを素直に受け止めることが出来ないんです。

それって女性が男性から言われる「かわいいね」は誉め言葉だけど、

必ずしも素直に受け止めることができるわけではないこととそれほど差異はないと思うんです。

 

いや、女性が言ったその「かわいい」は容姿ではなくて雰囲気や性格のことを言ったんだよと思う人もいるかもしれません。

では、男性が言った「かわいい」もそうだったのではないでしょうか?

 

自分の中で出来る限り都合のいい好意的な解釈をして愛想笑いすることは覚えました。

それでもAくん、Bくんには「カッコいい」「イケメンだよね」と言った同じ口で

「かわいい」と言われるとどうしてもモヤモヤしてしまいます。

 

年齢を重ねるにつれてスキンケア、男性として最低限のメイク、ヘアセット、ファッション、振る舞いなど様々なことを学んでようやく「カッコいい」と言ってもらえるようになりました。

それは結果としては良かったのかもしれません。

でもそれはひとつの男性らしさの呪縛に囚われてしまったと言えるのかもしれません。

 

それでも筆者に同意できること

ここまで文句をつけてきましたが、筆者に同意できる部分も当然あります。

 

まず、容姿を褒める際は大勢いるところではなく1対1の時に。

それ以外の場で褒めるならば容姿以外を褒めるべき。

これはマナーとしてはもちろん、恋愛テクニックとしても広く知られている(よく聞く)ことなのに全然浸透しない。

筆者の言っている内心を制御できずに漏れ出てしまうという表現はなるほどしっくり来た。

 

そしてSNS等々に寄せられるセクハラコメント。あれは本当によくない。

私はTikTokは見たことがありませんが、Youtube上でもほぼ同じことが起こっています。

そういったコメントに良いねが多数ついていたり、それへの返信でさらに悪質なコメントが付いていたりするのを見ると男性の私でも正直ゲンナリします。

 

動画投稿サイト・アプリの他にも以下のような事例がよくあります。

Twitterで承認欲求を満たすために、フォロワーを増やすために肌を露出する

→フォロワーが増え、コメントも増える(セクハラ含む)

Amazonの欲しいものリストを公開する、PayPay等の電子マネー受け取りQRコードを載せる

→貢いでもらうために投稿がどんどん過激になる

→フォロワーが増え、(以下略

 

その一方でそう言った男性心理を利用して、

アクセス回数や再生回数などを稼ごうとする女性"も"います。

例えば料理動画や、ピアノ動画など。

そうなってくると少なくとも私はもはや共犯関係だと思っているので何も思いませんが、そういった意思が感じられないものに対して、内輪ノリの寒いコメントを誰もが見れるところに投稿するというのはおかしなことだと思います。

 

まとめ

容姿について触れられたい人もいれば、そうでない人もいます。

ある人からは言われたいけど、ある人からは言われたくない人もいます。

それは多分容姿に限らずともどんなことにも言えると思います。

 

要するに「容姿について言及するのはあり得ない」のはもちろんですが、

もう少し抽象的に言うと「人と人の関係性・距離感を考えられない」ことへのモヤモヤなんだと思います。

 

それを伝えるのにこの文章を書いたのであれば、それはあまりにも女性の方"だけ"を向きすぎです。

それは女性を尊重しすぎですと言っているのではなく、

「女性を分かっている俺」というのが透けて見えるからです。

一部の女性にはそれは穿って見過ぎと思われてしまうかもしれません。

これは男性と女性で見える世界が違う、というものなのかもしれませんね。

 もしも本当にタイトル通りのことを伝えたいのであれば、あくまで中立的な立場で書かないと。

 

多くの女性からたくさんの反響をもらいました!

(終)

 

じゃ一生世の中変わらないじゃん。

あくまでもニュートラルな立場で、男性から女性、女性から男性、男性から男性、女性から女性せめて一例ずつは挙げても良かったんじゃない?

全部が全部、男性から女性についての例示である必要はあったのかな。

 

でも、気持ちはわかる。

男性が抱える男性の苦しみみたいなものは表現しても、

大して女性も男性も関心がないんだよね。

驚く程ほとんどバズらない。

少なくとも同性である男性くらいは関心を持ってくれても良いんだけど、

不思議なことにムーヴメントに繋がらないんだ。

だから女性寄りにした方がバズるし、何だか良いことした気持ちになるしね。

 

でも、どうしたら男性も女性も変われるかって聞かれると分からない。 

どうしたら被害者椅子取りゲームにならずに男女双方が己を省みて

新しい価値観を模索していくことが出来るのか、何度考えても分からないんだ。

 

 

※以下、余談

僕は背が高いけど、大きいねと言われてキュンとしたことは一度もない。会話のきっかけとしては仕方ないと諦めているが、もし「好き。だって背が高いから…」と告白されたら「キエエエエ!」と竜巻を起こしてしまう。天候を操る能力者の場合はだけど。

身長に対して言及されるのは仕方ないヤレヤレ感を出しつつも

Twitterのbioでは、

エッセイ書いてラジオで話して勉強の下手な人のためのサイト作ってる184cm髪もさもさのミュージシャン。

と自ら身長を書いてしまう心理はなんなん!?

その情報いる??

(という180cmには至れなかった男性の僻み)

 

今日はここでおしまい

【速報】UNIQLO×ジルサンダー 2021SS +Jの発売日&アイテム一覧、取扱店舗一覧が公開!!

本日詳細が公開されました!!

発売日は3月19日(金)!

オンラインストアでは、準備が整い次第3月19日(金)午前中~と予告ありです。

 

www.uniqlo.com

 

 

アイテム一覧は以下からどうぞ!

 

▼WOMEN

https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/21ss/women/

 

▼MEN

https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/21ss/men/

 

▼取扱店舗一覧

www.uniqlo.com

「強い女メーカー」のあれから

皆さんは「強い女メーカー」をご存知でしょうか?

先日、作者が「強い女メーカー」の利用を停止していたと目にしました。

そういえば少し前に炎上していたのはどうなったのか気になって

この記事を書くに至ります。

 

強い女メーカーとは?

強い女メーカーとは、Picrewというアバター作成サイトで発表された作品の1つです。

picrew.me

 

 

炎上騒動「強い女メーカーを紹介したら製作者から損害賠償請求が来た」

togetterにまとめられていました。

togetter.com

 

発端となった はてなブログは現在削除されているが、

「強い女メーカー」紹介記事の魚拓は残っている。(2021年3月1日時点)

しかし、このはてなブログ作者が書いた記事かどうかはハッキリしていない。

https://yowai-otoko.hatenablog.com/entry/2019/02/20/210633

https://archive.is/l8Y1z

 

簡潔に述べると、

ブログに「強い女メーカー」の画像を複数点転載して紹介記事を書いたところ、

作者サイドから損害賠償請求が来たとはてなブログにて記事を掲載。

その後、「強い女メーカー」の紹介記事を出しているサイトが

続々とその紹介記事を削除(同内容の損害賠償請求が届いたと類推される)。

これがTwitter等で拡散し、炎上。

 

 

この件には色々とポイントがあり、私自身も経過が気になっていました。

・作者は明確に商用利用を禁止している

・しかし、「強い女メーカー」は作者の個人HP等で発表されたものではなく、

 あくまでPicrewというプラットフォーム上で発表されたもので、

 Picrewには、クリエイターは著作者人格権を行使しないという規約もある。

 そのため、作者個人の意思がどこまで適用されるかは非常に曖昧。

・Picrewの規約は炎上時点では、かなり曖昧で商用利用の定義が不明瞭だった

 (炎上時点で私が確認した時は不明瞭でしたが、今は明確に提示されていました)

・侵害回復(記事の取下げ等)を求める連絡をスキップして

 いきなり転載相手へ損害賠償請求をしたことで第三者から作者への心証は悪い

 (スラップ訴訟なのではと指摘されているのはこのせい)

アフィリエイトがあるブログは問答無用で商用利用であると捉えている人と、

 そうでない人の間で意見が割れる

 (検索してみたが、いまいち納得のいく事が書いてあるサイトは見つからなかった)

・「無断引用」という言葉もあるように、引用について誤解している人が一定数いる

・引用はそもそも商用、非商用問わず合法かつ無断で行ってよい

・しかし、該当の紹介記事が引用の要件を満たしているかは微妙

 (だからこそ経過が気になった)

・紹介記事を書いた(と思われる)ブログ主が出した釈明記事が保身全開で

 第三者の心証を相当悪くしてしまっている

 

▼当時のPicrew側の規約を引用して記事を書いているブログ様

kyoumoe.hatenablog.com

 

▼作者の代理人弁護士の法律事務所の見解

ut-vessel.com

 

 

炎上騒動はどうなった?

ここが知りたくて色々と調査をしたかったのですが、

ブログ主側ははてなブログを削除してしまっており、その後の消息不明。

作者側もTwitterアカウントを削除してしまっており、TLを追うことが出来ず断念。

いかがでしたか?系ブログのことをあれこれ言えない結末になってしまいました…。

 

強い女メーカーの今

「強い女メーカー」は作者によって削除されています。(2021年3月1日時点)

https://picrew.me/image_maker/8087

 

作者のTwitterも現在は削除されています。(2021年3月1日時点)

https://twitter.com/agt87_

https://twilog.org/agt87_

 

 togetterにまとめられていました。

togetter.com

 

 「強い女メーカー」で作成された画像がツイフェミ、地雷アカウントの象徴と

言われているのを人づてに聞いてすっかり落ち込んでしまった様子。

「強い女メーカー」の再開も金輪際無いですと言及しているところから、

2019年11月10日時点では「強い女メーカー」は公開停止されていたのでしょう。

作者がいつ頃Twitterアカウントを削除したかまでは特定できませんでした。

 

本件の真相は作者とブログ主のみ知る…

という至極当たり前と言ってしまえばその通りなのですが、

注目している人が多かった本件としては残念な結果となってしまいました。

 

「強い女メーカー」についての私見

私はネット上で男女平等の類の話題を見かけると比較的チェックする方なのですが、

確かに「強い女メーカー」をアイコンに設定したTwitterユーザーが強い論調で

男性への苦言を呈しているツイートを見たことが少なくない数あります。

 

ただし、それがアイコンが単に目に留まりやすかったから記憶があるのか、

本当にそういったツイフェミや地雷アカウントと呼ばれる人たちが好んで

「強い女メーカー」で作成した画像をアイコンにしていたかは定かではありません。

私が観測した限りでは(元)キャバ嬢・(元)風俗嬢・ツイフェミ(≒ミサンドリスト)の方は確かにいました。

が、それ以上に普通の女性の方も多く使っていたように思います。

 

これはマーケティングの問題で、私の専門分野ではありませんが、

ネーミングとして「強い女」という言葉を選んだ故に

そういった「強い女」像を纏いたい人たちにウケたのではないかと思っています。

今だと「わきまえない女」がトレンドでしょうか…?(苦笑)

 

 「強い女メーカー」に限ったことではありませんが、

一部の過激な迷惑ユーザーの存在が、

その利用者全体のイメージを下げるというのはよくある話です。

自戒を込めて。